はじめに:あなたはいつまで、全ての作業を「自分」でやり続けますか?
こんにちは、柊真之介です。
Brainでのコンテンツ販売やSNS運用に取り組む中で、多くの人が共通して口にする悩みがあります。
それは、「時間がない」という、あまりにも普遍的で、根深い悩みです。
本業や家事、育児の合間を縫って作業時間を捻出するものの、リサーチ、コンテンツ作成、SNS投稿、顧客対応…と、やるべきことは無限に積み上がっていきます。
そして、その圧倒的な作業量の前に、多くの人が力尽き、夢半ばで挫折していく。
これが、残念ながらよくある現実です。
しかし、一方で、少ない労働時間で大きな成果を上げ続けている人たちがいるのも事実です。
彼らは、決して魔法を使っているわけではありません。
彼らがやっていることは、非常にシンプル。
自分の時間を最も価値の高い「コア業務」に集中させ、それ以外の作業は徹底的に「手放している」のです。
この記事では、その究極の「手放す技術」である「外注化」と「自動化」について、私が実践している具体的な方法を余すところなくお伝えします。
「月3時間運用」というタイトルは、決して釣りではありません。
正しい手順と考え方を身につければ、誰もが到達しうる、現実的な目標なのです。
第一部:マインドセット変革 – 「自分でやった方が早い」という呪いを解く
具体的なテクニックの話に入る前に、まず最も重要な話をします。
それは、あなたの「マインドセット」についてです。
どれだけ優れたツールやノウハウを知っていても、あなたの心に根付いた「思い込み」が、外注化・自動化への道を阻んでしまいます。
まずは、その見えない足枷を外すことから始めましょう。
あなたが本当に集中すべき「コア業務」の見極め方
あなたの事業における全ての業務は、大きく二つに分類できます。
それは、「あなたにしかできないコア業務」と、「他の人やツールでもできるノンコア業務」です。
コア業務とは、事業の根幹をなし、最も価値を生み出す活動を指します。
例えば、コンテンツの企画立案、自身の経験に基づく独自のノウハウの言語化、長期的な戦略設計、熱心なファンとの深いコミュニケーションなどがこれにあたります。
一方でノンコア業務とは、リサーチ作業、音声データの文字起こし、SNS投稿用の画像作成、定型的なメール返信など、比較的誰がやっても結果が変わりにくい作業です。
成功への第一歩は、この二つを明確に切り分け、自分の時間を意図的に「コア業務」へ投資すると決めることです。
「時間を買う」という最強の投資思考法
外注化に踏み切れない最大の理由の一つが、「お金がかかる」という抵抗感です。
しかし、これは大きな誤解です。
外注費は「コスト」ではなく、未来のあなたの自由な時間を生み出すための「投資」なのです。
ここで、あなた自身の「時給」を考えてみてください。
仮にあなたの時給が3,000円だとします。
もし、あなたが2時間かけて行っている作業を、誰かが時給1,500円で代行してくれるとしたらどうでしょうか。
3,000円を支払うことで、あなたは2時間という貴重な時間を手に入れることができます。
その2時間で、あなたにしかできないコア業務を行えば、3,000円以上の価値を生み出すことは、決して難しくないはずです。
お金で時間を買う。
この思考法こそが、事業をスケールさせる上で不可欠なエンジンとなります。
完璧主義を捨てる勇気 – 80点のクオリティで事業を加速させる
「他人に任せると、クオリティが不安だ…」
これも、外注化を阻む非常に強力なマインドブロックです。
確かに、あなたが10時間かけて作る100点の成果物を、他人が同じクオリティで再現するのは難しいかもしれません。
しかし、考えてみてください。
あなたが10時間かけて100点の仕事を一つ終える間に、80点のクオリティで仕事をしてくれるパートナーが、同じ10時間で5つの異なる仕事を終わらせてくれたとしたら、事業全体としてはどちらが前に進んでいるでしょうか。
多くの場合、答えは後者です。
ビジネスは、100点満点のテストではありません。
80点のクオリティでも、スピード感を持って数をこなす方が、結果的に大きな成果に繋がることが多いのです。
完璧主義は、時として成長の足枷になります。
そのプライドを、勇気を持って手放しましょう。
第二部:【外注化編】優秀な片腕を見つけ、仕事を任せる超具体的手順
マインドセットが整ったら、いよいよ実践です。
ここでは、私が実際に行っている外注化のプロセスを、4つの具体的なステップに分けて解説します。
この手順通りに進めれば、初めての方でも失敗のリスクを最小限に抑え、優秀なパートナーと出会うことができるでしょう。
ステップ1:何を任せるか?「業務の棚卸し」でタスクを可視化する
まず最初に行うべきは、あなたが日々行っている作業を、全て書き出す「業務の棚卸し」です。
朝起きてから夜寝るまで、事業に関連して行っていることを、どんなに些細なことでも構わないのでリストアップします。
「X(旧Twitter)の投稿ネタをリサーチする」「ブログ記事の誤字脱字をチェックする」「YouTube動画のテロップを入れる」「インスタ投稿用の画像を作る」など、具体的に書き出してみましょう。
次に、そのリストの中から「自分以外でもできそうな作業」に印をつけていきます。
この作業を通じて、自分がどれだけ多くのノンコア業務に時間を奪われていたかを客観的に認識することが、全ての始まりです。
ステップ2:どこで探すか?目的別「最強プラットフォーム」3選
外注する業務が決まったら、次はどこでパートナーを探すかです。
ここでは、目的別に私が使い分けている3つのプラットフォームをご紹介します。
クラウドソーシングサイトの活用
最も手軽で一般的なのが「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった、日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
ライティング、デザイン、データ入力など、様々なスキルを持った人が登録しており、コンペ形式でロゴを募集したり、プロジェクト形式で長期的なパートナーを探したりと、多様な依頼が可能です。
初心者の方は、まずここで実績の豊富な方を探してみるのが王道と言えるでしょう。
スキルマーケットの活用
特定のスキルをピンポイントで依頼したい場合は、「ココナラ」のようなスキルマーケットが非常に便利です。
「SNSアイコン描きます」「ブログ記事1本書きます」といった形で、個人のスキルが商品として出品されています。
価格や作風が明確なので、イメージに合った人を探しやすく、単発の仕事を依頼するのに特に向いています。
私も、サムネイル作成や簡単なデザインは、ココナラで信頼できるデザイナーさんに継続的にお願いしています。
ステップ3:どう依頼するか?失敗しない「魔法の依頼文」テンプレート
良いパートナーと出会えるかどうかは、あなたの「依頼文」で9割決まると言っても過言ではありません。
曖昧で分かりにくい依頼文は、ミスマッチや後のトラブルの原因になります。
以下に、私が使っている依頼文の基本テンプレートを共有します。
①依頼の目的・背景:なぜこの仕事をお願いしたいのか。
②具体的な作業内容:誰が見ても分かるように、具体的に記載。
③期待する成果物:納品形式(Word、画像ファイルなど)やクオリティの基準。
④納期:いつまでに必要か。
⑤報酬・予算:具体的な金額を提示。
⑥求めるスキルや経験:どんな人に来てほしいか。
⑦その他:参考資料や、重視する点など。
これをベースに、丁寧な言葉遣いを心がけるだけで、応募者の質は劇的に向上します。
第三部:【自動化編】優秀なツールに「単純作業」を丸投げする技術
外注化と並行して進めたいのが、テクノロジーの力を借りた「自動化」です。
現代には、かつては何時間もかかっていた作業を、一瞬で終わらせてくれる魔法のようなツールが数多く存在します。
これらを使わない手はありません。
人に任せるまでもない、あるいは人には任せにくい定型的な作業は、ツールに丸投げしてしまいましょう。
情報収集・インプットの完全自動化
有益な情報発信を続けるためには、日々のインプットが欠かせません。
しかし、自ら情報を取りに行くと、あっという間に時間が溶けてしまいます。
私は、RSSリーダーの「Feedly」を活用しています。
チェックしたいブログやニュースサイトを登録しておけば、更新情報が自動で一箇所に集約されるため、情報収集の時間を大幅に短縮できます。
また、「Googleアラート」で関連キーワードを登録しておけば、そのキーワードを含む新しいWebページが公開されると、メールで知らせてくれます。
これで、業界の最新トレンドを追いかける手間が省けます。
SNS運用の自動化 – 投稿・分析の手間をゼロに
日々のSNS投稿は、継続が命でありながら、非常に手間のかかる作業です。
これを自動化するのが、予約投稿ツールの存在です。
「Buffer」や「SocialDog」といったツールを使えば、時間がある時に1週間分、あるいは1ヶ月分の投稿をまとめて作成し、指定した日時に自動で投稿されるように設定できます。
これにより、「今日は何を投稿しよう…」と毎日悩むストレスから完全に解放されます。
さらに、これらのツールには分析機能も備わっており、どの投稿が伸びたのか、フォロワーの増減はどうだったのかといったデータを自動で集計してくれます。
手動でのデータ分析からも、卒業することができるのです。
顧客管理とセールスの自動化
Brainやnote、Tipsといったコンテンツ販売プラットフォームは、それ自体が非常に優れた自動化ツールです。
お客様からの代金決済、コンテンツの提供、購入者リストの管理といった、本来であれば非常に煩雑な手続きを、全て自動で行ってくれます。
さらに一歩進んで、メールマガジン配信スタンド(ステップメール)を導入するのも効果的です。
「MyASP(マイスピー)」や「Lステップ」といったツールを使い、コンテンツ購入者に対して、あらかじめ用意しておいた複数のメールを、決められたスケジュールで自動配信するのです。
これにより、購入後のお礼やフォローアップ、関連商品の案内などを、一切手間をかけることなく、最適なタイミングで行うことができます。
まとめ:「月3時間運用」の先にある、本当の自由な未来へ
ここまで、外注化と自動化によって作業時間を劇的に削減するための、具体的な技術についてお話ししてきました。
これらの技術を組み合わせ、最適化していくことで、「月3時間運用」という目標は、決して非現実的なものではなくなります。
しかし、私があなたに伝えたい最も重要なメッセージは、単に「楽をしましょう」ということではありません。
外注化と自動化は、あなたの人生から「やらなくていい作業」を消し去り、膨大な「自由な時間」を生み出します。
その時間を使って、あなたは何をしますか?
新しいコンテンツの企画に没頭するのも良いでしょう。
ずっと学びたかった分野の自己投資に充てるのも素晴らしい。
あるいは、家族や友人と、かけがえのない時間を過ごすこともできます。
時間を手に入れることは、人生の選択肢を手に入れることです。
まずは、何か一つで構いません。
あなたが毎日5分かけている、小さなノンコア業務。
それを手放すことから、あなたの新しい物語を始めてみませんか。
柊真之介
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